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「……お主、ら、ごときで、樟葉……に勝て、るも……のか。歴代、最強……の『アカシック・ゼロ』、使いの、あいつ、には……のう」
途切れ途切れ。それこそ死にかけのような声色で高弦が言った。
だが、霞弥は特に気にせず、高弦のほうへと視線を向けた。その右手の服は焼き焦げ、右手自体も酷い火傷を負っていた。
「叶達なら大丈夫よ。だって叶達だもん」
「だから、じゃよ……」
これにはピクリと反応を示した。
「どういうこと?」
「そのま、まの意味じゃよ。……お主、らの、勝て……ぬ者が、おるのじゃ、よ」
カッカッカッ、と笑みを零してから高弦も気絶した。
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