23624人が本棚に入れています
本棚に追加
重くのしかかるような重圧に耐えながら叶は見た。
──左目の部分だけぽっかりと穴の開いた白い仮面を。
「お前は……」
『よく来たな。数人足らないところを見ると、どうやらここに来るための捨て駒となった哀れな奴らがいるようだ』
「深矢達は捨て駒なんかじゃない!」
『そういう考え方を甘いと言うんだ』
仮面の男が右手を軽く振るう。そこに氷で形成された刀『氷華睡蓮』が現れた。
さらに周りには雷(イカヅチ)が舞っている。
叶が構えようとしたのを制して、メギドとネルビが前へ出た。
「おっと、相手は俺らだぜ?」
「戦うの、久しぶり」
メギドの両腕に銀の鉄甲が現れた。
最初のコメントを投稿しよう!