23624人が本棚に入れています
本棚に追加
「我、雷光を以てして雷とならん『雷電』」
言葉通りに雷を纏い、黄色い閃光となってさらに仮面の男は後退する。
途中、方向転換し、辺りの空間を超高速で飛び交う。
いくら翼のあるアリスでもとても追える速度ではない。しかし、その横を仮面の男と同じような速度で何かが通り過ぎていった。
「……弾けて、『一つ星』」
微かに発せられる声は地上から。空を見上げたネルビの声だった。
その声と同時に仮面の男である閃光を追って、連鎖的に爆発が起こる。
爆発は爆発する度に速度を上げ、五秒としない内に、
『────』
仮面の男へ追い付いた。
最初のコメントを投稿しよう!