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拳打と蹴撃で打ち合う二人を視界に収めつつ、ネルビは右手をそちらへと差し出す。
「穿て、『一つ星』……」
差し出した右手のすぐ前に淡い紫色をした一メートル大円形の魔法陣が浮かび上がる。そこから先ほどは爆発した光球が現れ、瞬く間に仮面の男へ迫った。
今回の形は矢のように線状。それは仮面の男を貫こうと空気を裂いて飛ぶ。
『……』
仮面の男は数発メギドから食らうことを覚悟して、拳と蹴を放つのを停止。右方へと跳ぶ。
跳んだ瞬間に線状の光球がそこを通り抜け、そこからやや先の地面に着弾。そこが見えぬほどの穴を作り出した。
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