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「いつまでも上から見てるんじゃないわよっ!」
飛鳥の声と共に鎖の動きが素早くなる。逃げ道のないように円柱状となって、樟葉を囲む。
「『覇斬』程度の力で『妃騎』に勝てるとでも?」
飛鳥の黒い戦鎖は樟葉の一言で千切れ、四散する。
中から現れた樟葉の瞳と蒼剣は同じ蒼い光を灯していた。
飛鳥は残りの戦鎖も回すが、近付いた瞬間にその鎖は切り刻まれ、飛鳥との繋がりを切られてしまう。
「ちっ」
悪態吐きながら飛鳥は戦鎖を全て手元へと引き戻す。
戦鎖には自己修復機能があるのだが、存在を断ち切られてしまっているため、それは見受けられない。
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