23624人が本棚に入れています
本棚に追加
無言で楓は黒銃の引き金を引く。紅い弾丸が射撃される。
「涼恭とはまた違う弾丸ね」
『アカシック・ゼロ』で存在を切り離さず、身体を反らして回避行動を取る。
楓はすぐさまもう一度狙いを付けて、紅弾を放つ。
さらにそこへ紗耶香が飛び込んだ。楓の相手をしている間ならば、こちらまで対処しきれないはすだと判断したからだ。
「厄介よね、その『魔封じの闘舞』は。弾丸に込めてるんでしょ?」
「……」
「沈黙は肯定よ?」
紗耶香と楓の攻撃を捌きながら樟葉は言葉を発し続ける。
楓は一度左へ飛び、空中から紅弾で狙い撃つ。
最初のコメントを投稿しよう!