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「──はっ」
紗耶香は納刀していた長刀を勢い良く抜刀。居合い斬りで生じる衝撃波に自身の魔力を乗せ、斬撃そのものを放つ。
紗耶香の放った斬撃は空を裂き、樟葉目がけ突き進む。
「流石は天堂……『神堂』を護る歩く壁な家系なだけはあるわね。けど──」
「けども何もないよ」
さらに真横から蒼剣を振りかぶった叶が飛び掛かる。
樟葉は『アカシック・ゼロ』を使い、回避を試みるが、その回避先を元の場所へと叶が貼り付け、回避出来ぬようにする。さらには周りに飛鳥と楓もいるため、回避は封じられた。
黄色い斬撃が浅くではあるが、樟葉を斬り裂いた。
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