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「っ」
膨れ上がったのは魔力と殺気。一度気を抜けば、即座に意識は刈り取られてしまうだろう。それほどにまで強烈で凶悪な魔力と殺気だった。
叶は一度右の蒼剣を振るい、走りだした。
「……」
無言で身体中に黄色いオーラを纏い、紗耶香も地面すれすれの高さで魔力の圧の中を駆け抜ける。
飛鳥はそこから一歩も動かず、魔力を高め続ける。
「大して変わらないじゃない」
樟葉も迎え撃ちに飛び出し、叶に斬り掛かる。が、
「叶様を殺させるわけにはいきません」
黒銃の銃口から紅弾が打ち出され、高速で叶を裂きにかかる蒼剣を打ち抜いた。
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