最終決戦・追

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「そんな簡単にやられるわけないじゃない」 ノイズが掛かった声。神殿の床に響く足音と共にそれは確かに立っていた。 「手応えはあったのに……──」 「こちらもだぞ」 『──!?』 「確かに斬られたし、身体に穴が空くほどに強く殴られたわよ?一回分死んじゃったじゃない」 樟葉の身体は斬り裂かれた部分が欠落し、腹部は押し潰され、向こう側が見えていた。 斬り裂かれた部分など、身体の足らない部分から血は流れず、3D画像がブレるように揺れ動き、欠損していた。 「厄介な身体ですね」
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