最終決戦・追

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ブレる身体のまま樟葉は新しい蒼剣を空間を歪ませて取り出し、叶らに向けた。 「私は魂だけの存在。きっちりと生きている貴方達とは違うのよ。 ここは生と死の境界線を司る『黄泉の世界』。生も死もありはしない魂は、この世界においては不死身に近いってわけ」 「えらく饒舌なのだな」 「正体明かしちゃっても良いの?」 「貴方達に私は倒せない。だから、意味ないのよ」 余裕の笑みを見せながら樟葉は駆け出した。走っている最中に身体のブレは消え、傷も穴も元通りに治っていた。 「言ってくれるね」 叶は相対した。
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