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羽ばたきと共に蒼い粒子が散る。
蒼剣に黒い光らない光を纏わせ、強く地面を蹴ると同時に翼を大きく空へと飛び立った。
「翼、か。……そろそろ危ないわよ?」
「な──ッ"!?」
飛び上がった蒼翼は突如飛来した冷気を揺らす物体に斬り裂かれ、叶は空中でバランスを失う。しかし、即座に翼を結び直し、どうにか立て直した、
叶の翼を斬ったそれは樟葉の上空で身を翻し、氷の翼を広げた。
「良いタイミングじゃない、玩具のくせに」
「……」
「待ちやがれええぇぇぇっ!」
それを追って叶らの後方から大きな銀狼が走ってきた。
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