変わっていく『スベテ』

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それが大切なものかと聞かれれば、イエスと答える。 それが不要なものかと聞かれれば、ノーと答える。 世界はそんな対極なものが存在しない凄く曖昧な、不安定な空間。 光と影が対極だなんて誰が言い始めた?白と黒は? 対極なんて皆同じである。 人が作り出した観測者によって左右される適当な境界線。何か別の要素が組み込まれればすぐに逆転する。 『スベテ』は、そんなもの。 どうせなら、何もかもが統一され、大切なもの以外は全て不要なもの。不要なもの以外は大切なもの。光は闇。白は黒。 全てに区切りが付けられたなんの面白味もない世界だったなら、もう少しはまともに過ごせたかもしれないのに……。
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