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銀狼の背中には腰掛けた形でネルビが座り、さらにその後方に純白の翼を舞わせたアリスが飛んでいた。
飛鳥らの四五メートル右で止まると、ネルビは銀狼から飛び降り、アリスもその辺りの上空で急停止した。
「やっと、追い付いた。メギド、テキトーにやった……せい、で、みんなに言った、こと、嘘……なった」
「それは嘘にしたあいつに言え」
銀狼は淡く銀の光を放ち、瞬く間に形を変えていく。数コンマもせずに銀狼は銀髪の青年、メギドに変わっていた。
「やっぱ、人型は疲れるな」
ガシガシと頭を掻いて、メギドは辺りを見回した。
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