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肩が擦れたりする度に纏う紫電に感電して黒ローブが倒れていく。
今、纏っているのは紛れもない高圧電流。使用者である仮面の男にはまるでダメージはないが、他からすれば高圧電流に変わりない。
触れれば、魔力で耐性を作っていない限りは感電する。耐性を作っていたとしても“雷に触れた”という痛みはある。
今、叶らに群がっている黒ローブは樟葉からすれば、雑兵扱い。
特に樟葉から気にするように命令されていない仮面の男は障害物と見なして突き進んでいった。
「氷華睡蓮。──雪月華」
「ッ──黒鉄の魔斬(バレッドブラック)!」
突如斬り掛かった仮面の男に叶は黒い斬撃で応戦した。
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