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振り下ろされる斧のような動きで巨大な雷撃が叶目がけ迫る。
「刹那の瞬、解放せよ『光葬閃(コウソウセン)』!」
横から突如現われた黄色い光線が雷撃の斧を穿って軌道を変え、雷撃の斧は叶から反れて叶すぐ横の床に突き刺さった。
まるでこうなることがわかっていたかのように、叶は一歩も動かなかった。
「叶、無事かっ!?」
「まあ……、何とか、ね」
『地堂紗耶香か』
特に感慨も伺えない動作で何の感情も感じられない声で、ただ確認を取るように仮面の男は呟いた。
雷撃の斧が消えると同時に叶の左に紗耶香が現われた。
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