最終決戦・追

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「──……?」 叶は仮面の男の姿にどこか既視感を覚えた。 戦闘スタイルも使用する魔法も言動も、まるで覚えのないもの。だが、やはりどこか見覚えのあるような。 「邪魔だああぁぁぁぁっ!」 「私の前に立ちはだからないで」 「主人の命を阻むものに容赦はしません」 残っていた黒ローブ全てが吹き飛ばされ、壁や床に打ち付けられた。 神殿内部が一気に晴れたような感覚がした。 「誰一人殺していないなんて、結局温い連中なのね」 「俺らは兄貴に許可貰えてないからな。兄貴の命は絶対だ」 メギドは右手の指をコキリと鳴らし、胸の高さまで上げた。
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