最終決戦・追

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「来なさい」 樟葉の一言に仮面の男は叶らの目の前から飛び上がり、樟葉の真横に着地した。 「改めて紹介してあげるわ。コレは私の玩具。私の思い通りに動く玩具よ」 「……」 「まあ、貴方達にも効果的な存在ね。仮面を外しなさい」 仮面の男はゆっくりと仮面を外し、ボロボロの外套を脱ぎ去る。服に靄がかかり、全くの別物へと変化する。 髪の色も黒が強くなっていき、灰から艶やかな黒へ。 それは皆のよく知る少年の姿をしていた。 「あくまでコレは、敵を任じる」 紛れもなく、そいつは朝城涼恭の姿をしていた。
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