最終決戦・追

50/145
前へ
/1156ページ
次へ
『──』 それに皆はどこか納得がいってしまった。ゆえに絶句。 言葉を紡げるほど、余裕が残らない。立って、それを見ているのが限界。それほどの衝撃だった。 「やっぱり、兄さんはそっち側なんだね」 「はて、何のことだろうか。コレには理解出来ないな」 「涼恭。あんたの言う答えっていうのはこういうことだったの?」 「この身体の本来の持ち主に問うているのならば、無駄だぞ?確たる信念を持った強固な人格だったのでな。樟葉さまが封印なされた」 叶は両手に握る一対の蒼剣を一回転。きっちりと握り直し、涼恭の姿をするそれに右の切っ先を向けた。
/1156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23624人が本棚に入れています
本棚に追加