最終決戦・追

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「つまりは、キミと樟葉叔母さんを倒してしまえば、兄さんは帰ってくる。そう言うことだね?」 「さあな。一概にそれが正解だともいかないだろうな」 「そうね。私達を倒してしまえば、永遠にこのままだとか、涼恭も死ぬだとか。そういうことも十二分にありえるわね」 わざとそれらしい事柄のことを言い、叶らのミスリードを狙う。 だが、叶らとしてはそれを否定するだけの根拠となりえるものもなく、結局今は全てを疑い、自信の直感で判断するしかないのだ。 「なら、まずは動けない程度にはやらせてもらうよ」 ぶわっと風が舞い上がった。
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