最終決戦・追

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「風掃波ッ」 風が地肌に当たると痛く感じるほどに、風は強くなる。見るからに叶の魔力が練り込まれている。 涼恭姿の男は氷刀でそれを文字通り一刀両断。風は完全に斬り裂かれ、消滅した。 「一気にかかってきなさい。さすれば、一撃ぐらいは私に届くかもしれない」 「言われなくても──」 「行ってやろうではないか」 紗弥加は長刀の柄に右手を添えながら、空中に一気に跳躍。長刀と紗弥加の右手には黄色いオーラのような魔力が纏われている。 飛鳥も空を行く紗弥加の影を追って、鎖を地面に垂らし、地面に擦り付けながら駆けた。
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