最終決戦・追

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鎖の拳をもう一つ作り出し、夏祭りの戦いの際に使用した純白の刃を持つ槍を取り出す。 「『選別の右手』最大解放」 紫の光が弾ける。鮮やかな紫の光がカッと音が弾け、紫色の粒子が飛鳥の周囲に散った。 右手に激痛が奔るが、今の飛鳥にそんな余裕はない。 「私だってねぇ……意地があるのよ!」 「ふん。意地など何の意味があるというのだ」 鎖の壁が斬り裂かれ、その向こう側から氷刀を構えた涼恭姿が飛び込んでくる。 「意地にだって、意味はあるんだ!」 涼恭姿の真横から叶が飛び込んで来、蒼剣を光らせた。
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