最終決戦・追

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「常闇の氷城」 自身と叶との間に氷の塊を作り出し、涼恭姿はさらに加速して前進した。 飛鳥は鎖の拳二本と白刃の槍で迎え撃つ。 振るわれる氷刀を氷刀自身の遠心力を利用し、後方に受け流して、逆に薙ぎ払いに掛かりつつ鎖の拳を振るう。 「雪月華・二閃」 氷刀が振るわれる。だが、まさにその瞬間に『選別の右手』の紫の粒子が氷刀に触れた。 「分解」 飛鳥の呟きに応じて氷刀が砕け散り、消滅した。涼恭姿は一瞬ではあるが、呆気に取られる。 「我が右手よ、真なる姿を現し、世界の理を掴め」 槍を掴む右手がいつもにも増して紫色の光を放った。
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