最終決戦・追

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「はぁっ」 がむしゃらに右側の鎖の拳を振るってみるが、やはり相手は空間。水を斬っている状態よりも抵抗力が少ないため、全く意味がない。 「あーっ、もうっ!」 槍も振るってはみるが、起こるのはビュンッという風を斬った刃の音だけ。 『選別の右手』でどうにかならないものかと周りを目も凝らして、確認してみるが、掴んで命令を下せそうなものは魔法で作られた世界にも関わらず、何一つとない。 「邪魔するんじゃないわよっ!」 イラつきは募るばかり。ろくな改善策もなく、飛鳥は五度目となる虚空への攻撃を再開した。
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