最終決戦・追

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「生憎にこの男の能力は封印と共に封じられてしまったが、元々のスペックも高い。扱うに不自由もないしな」 「だから?ただの僕らの敵だよね、君は」 「キャハハ。そうでもないんだよね~、実を言うとさ」 桃色の髪を揺らして、トンと軽い着地音が一つ。アリスが翼を折り畳んで叶の後方に降り立った。 半ばから二股に別れた長剣『アロンダイド』が鼓動を繰り返している。 「それはあくまで涼ちゃんの身体なんだよ?まあ、天使だから死なないんだけどさ」 「なら、倒しても構わないじゃないか」 蒼い瞳でアリスを睨む。
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