最終決戦・追

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       * 私って、ホントに駄目だなぁ。 涼恭のためにと頑張ったつもりが、敵に捕まり、逆に足を引っ張って、涼恭にはしたくもないことをさせてしまわせている。 朝城樟葉は「貴方のおかげで手に入った玩具はいい仕事をしてるわ」と私を嘲っていた。 私がどう言われようと構わない。けど、折角自由になった涼恭がまた全てに縛られて、働かされているなんて思うと、私は……── 私はまた役に立てなかった。私のために大事な血をくれている彼に少しでも恩返しをと、何かの役に立ちたかった。 何より好きで好きで、大好きで堪らない彼に何かをしてあげたかった。
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