最終決戦・追

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「最大の難解がなくなった。その考えで十分ね。後ろのワンコとコウモリは戦うつもりなさそうだし」 忌々しそうに一度アリスを一瞥くれてから後方で壁にもたれ掛かっていたメギドとネルビに視線を送る。 メギドは適当に欠伸をして視線を流し、ネルビはまず眼中にない様子で自身に視線が向けられていることに気付いているのかどうかもわからない。 「まあ、実際俺ら戦わねぇし。なぁんも言うことねぇよな?」 「ネルビ、知らない。けど……戦わない」 「うおっち、ホントネルビは俺にゃあ酷ぇなぁ」 「メギド、に、酷く、しない理由……知らない」 本当に戦闘中なのだろうかと思えるほど暢気な雰囲気が漂っていた。
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