最終決戦・追

76/145
前へ
/1156ページ
次へ
「つーことだ。俺らはアニキから『叶達を朝城樟葉の元に連れていけ。その間は怪我一つなしでな』としか承ってない。つまりは、もう俺らのすること終っちゃってんだよ」 「主人の、命令……とりあえず、こ、んぷりーと」 本当に戦うつもりはなさそうだ。叶はそう判断して、先ほどと同じ。蒼い大剣と蒼剣を構える。 叶からむき出しになった魔力と殺意が溢れだし、噴き出した。 「頑張れよ、アニキ弟」 「──ふっ」 メギドの発言に叶は笑いを零した。考えれば、学校を主にしていくら会話をしていても、涼恭を基準にした比較はなかった。 それに兄だったのにも関わらず、いつも涼恭のほうがついで扱い。
/1156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23624人が本棚に入れています
本棚に追加