最終決戦・追

77/145
前へ
/1156ページ
次へ
だが、今のものは明らかに自分が涼恭と比較され、自分が劣っていた結果だ。 そのことに叶はやや自重混じりに笑みを零したのだ。 実を言うと、メギドにそういった意図はなく、ただ気が付けば口からその言葉が出ていた、というようなものだったのだが、叶にはきっちりと火を付けてしまったようだ。 「私達だって」 飛鳥が一歩踏み出したとのと同時に飛鳥の服の袖から鎖が飛び出し、飛鳥はまるで蛇のように鎖をよろめかせる。 白刃の槍も右手に所持されており、鎖が刃すぐ下と柄尻に当たる部分に巻き付いているだ。 ぎしりと鎖が擦れ合う。
/1156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23624人が本棚に入れています
本棚に追加