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「まさか、こんな方法を使ってくるとはね」
「俺……とて、予、想、外だ」
オルゴールの音が止んだ。その瞬間に涼恭の身体から一気に力が抜ける。
意志の強い瞳は未だに樟葉らを睨んだままだが、身体はメギドに支えられているというより立たせてもらっている状態というほうが正しい。
「っ──『全て産み出す冒涜の魔眼』発動」
涼恭の左目が金に輝き始めた。時折赤、青、黄、白の四色が入り交じる。
「『全て無に還す孤高の瞳』発動」
続いて右目が銀の閃光を放つ。右目の周囲に刺々しい黒の紋様が浮かび上がった。
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