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「削除タイプ・事象、消去対象──“左胸部の傷”。削除タイプ・魔法、消去対象──“身体にある呪い及び封印術式”」
右目が放つ銀の閃光がより一層強まった。その瞬間に胸にあった氷刀の傷が消え去り、何事もなかったかのように服も元通りになっていた。
先ほどとはまるで違う、かなり楽そうな様子で涼恭はきっちりと立ち上がった。
「この服も気に入らないな。“この服は『混沌血銃の死神』専用のギルドの戦闘衣となる”」
ただ自身がそうなって欲しいと思う事象を言葉として紡ぎ、発する。
たったそれだけで服装が紺の上下に裾等に黄色いラインの入った『混沌血銃の死神』用の戦闘衣となった。
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