最終決戦・追

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サッと涼恭は空中へと飛び上がり、蒼剣を回避。一回転して後方に着地した。 メギドも後方に跳び、涼恭の真横に立つ。 「メギド」 「わかってる。手は出さねえよ、アニキ」 メギドの姿が一度掻き消え、次の瞬間にはネルビの真横で腕を組んで目を瞑っていた。 「俺は今すぐに『魔王』の本体のある場所へと行かなくてはならない」 「兄さんの事情なんて知らない。僕は僕の思うがままに兄さんを討つ。ただそれだけだ」 「邪魔をするというのなら容赦はしない。今は急を要する。本気で行かせてもらうぞ」 白と黒の魔力が人知を遥かに凌駕した勢いで噴き出した。
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