最終決戦・追

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『黒龍』の姿も『魔王』の取る姿の一種。似ていて当たり前。寧ろ『魔王』のほうこそが『黒龍』の真の姿と言える。 だが、その漆黒に包まれた『魔王』の腹部に黄金の輝きが。 「リアッ!」 『魔王』という存在を無視して涼恭は黄金の正体……サリアへと駆ける。 『Grururuaaaaaaaaa─────!』 しかし、そう易々と『魔王』が懐の侵入を許すわけもなく、巨大な黒燐の尾を振るう。 「ぐぅっ──」 涼恭は黒剣でそれを受けとめる。剣は撓み、腕は軋むがそんなことは気にしてられない。 「メギドッ、ネルビィッ!」
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