最終決戦・追

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銀狼は飛膜の翼を羽ばたかせ、『魔王』へと飛び掛かって、丸太のように太い剛爪の付いた右前足を振る。 それに合わせて涼恭も『魔王』の尾との均衡を無理矢理崩してサリアの元へと跳んだ。 『Gugaaaaa──!!』 再び咆哮を上げる。涼恭と銀狼はその魔力の込められた衝撃波に勢いを殺され、その隙に涼恭は尾、銀狼は黒燐に包まれた左手で吹き飛ばされた。 涼恭の口から再び血が零れる。今回は先ほどとは理由が違い、今の攻撃の攻撃が原因だ。 胸を直接打たれてしまったので何本か逝った肋骨や胸骨が内臓に刺さっている。
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