23624人が本棚に入れています
本棚に追加
/1156ページ
*
「もう限界……」
「同じく……」
「以下同文……」
深矢、轟、霞弥の三人が荒々しく弱々しい声でそれぞれ言った。体力切れというヤツである。
その目の前で飛鳥も少し肩で息をしなからそれを見つめる。
「簡単に根を上げてるんじゃないわよ。この程度でどうにかなるとでも思ってるんじゃないでしょうね?」
「そりゃあ、わかってっけど、よぉ……」
「流石に、三時間ぶっ通しは無理だって……」
「……うむ」
そう、飛鳥は三人の申し出を受け、特訓の相手をすることとなった。
今いる場所は夜霧邸の地下にある修練室である。
最初のコメントを投稿しよう!