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一度区切ってから続ける。
「これに首を突っ込めば、二度と闇とは縁を切れなくなってしまう。それでも構わないのなら、私も君達に手を貸そう。
──君達に覚悟はあるかい?」
そう告げる。それは確かな宣告。闇を知り、闇に触れ、闇に塗れてしまった者からの忠告。
言葉には何か得体の知れない重みがあって、宮麻の纏う雰囲気も穏やかなものから今にも毒牙を刺そうとする大蛇のような、そんなものへと変わっていた。
薄らと開けられた瞳から放たれる視線は殺気を帯びたもの。
『……』
飛鳥を含めた四人は逃げたくなるほどの言い知れない恐怖に近い何かを感じた。
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