変わっていく『スベテ』

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沈黙の中、飛鳥が一歩前に出る。 「私は戦うわ。闇だって幾らでも受け入れてあげる。でも、それを全て私の糧にして私は涼恭を捜す」 意志の込められた瞳で宮麻を見た。それはまだ何も諦めていない証拠であった。 次に轟が出る。 「俺は朝城とも夜霧ともあまり親しくはない。特に遊びにいった記憶もないしな。 だが、考えてみれば俺があの時朝城を酔うまで振った(第一部参照)ことが原因かもしれない。だから──いや、正直それは本音じゃないな。 俺は朝城と戦ってみたい。だから、これはそのための、青臭いけじめだ」 闘志に燃えた瞳が宮麻を睨むが如く見ていた。
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