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次は霞弥。
「私は涼恭や叶と幼なじみだし、この中じゃ結構知ってるほうだと思う。それなりには一緒に過ごした記憶だってある。今はその涼恭も叶もバラバラ。兄弟なのにさ。
しかも、理由が自分達の理由じゃなくて、世界に巻き込まれちゃったから。そんなのは駄目だと思うの。
だから、私は二人をあるべき関係に戻してあげたい。それの代償が世界の闇に関わることなんだったら、安いもんじゃない」
次は優しさのこもった瞳。
宮麻はある種感心にも似た感情を抱いていた。まさか、学生からこんな言葉が出るとは。
最後に深矢が一歩前に出た。
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