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それから三十分ほど時間が経ち、三人は意識を取り戻し、今は宮麻の置いていったスポーツドリンクを飲んでいる。
飛鳥はすでに息も整え終わり、壁にもたれかかりながら分厚い何かの本を読んでいた。
「ぜぇ、はぁ、夜霧、何、読んで……んだ?」
「魔導書」
「ふ、ぇ~……勉強、熱心なこって……」
「そのくらい無茶しなきゃ、涼恭に手は届かないじゃない」
そう言って再び視線を魔導書へと落とした。
はぁ、と深矢は盛大なため息を吐いてから深呼吸。それから一気にスポーツドリンクを飲み干した。
「うし、んじゃ明日に向けて、今日は夏祭りを楽しもうぜ!」
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