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「んで、そのナンパをどうやってくぐり抜けてここへ？」
深矢は内心びくびくしながら恐る恐る霞弥に訊いた。
それに霞弥は満面の笑みを浮かべて──
「あまりにもしつこい人達は私達二人でぶっ飛ばしちゃったぁ。ね？飛鳥さん」
「……ああ、うん、そうね……」
「──…………やっぱりか」
そこらのチンピラ十人に囲まれたとしてもこの二人ならば、そう時間もかからずに全員を地に伏せさせられるだろう。
そんな二人にナンパしてしまうだなんて、同情しか出来ない深矢である。
憐れみではなく、同情の理由はおそらくこの二人と知り合いでなければ、自分もナンパとまではいかずとも話し掛けていただろうからだ。
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