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先行く紗耶香を見つめながら叶はそれに付いていく。
いつも着ている不思議な着物とは違い、今は薄手の浴衣。スタイルの良さが見て取れる。
叶は見惚れていたと言ってもさほど差異ないだろう。
「おお、射的だ。行くぞ」
「あ、うん。了解」
二人は射的と書かれた看板の元へと向かった。
射的は壊滅的状態だった。目玉の景品が一つ残らず持っていかれ、他の景品も半分ほどなくなっていた。
店主?は半泣き。まさかこんな状態になろうとは思っていなかったのだろう。
「凄いな。誰がやったんだ?」
紗耶香が訊ねた。
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