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「あ~、くしゃみ止まんね。ぶわっくしっ」
「汚いよ、深矢くん」
「ああ、すまん。でも仕方ねぇじゃん。止まらな──ぶえっくしょんっ!──誰か噂してやがるなこりゃ。ぶらっくしっ」
深矢はティッシュ片手に鼻を擦る。鼻をかんでティッシュを丸めてゴミ箱に投げ入れる。
深矢、霞弥、飛鳥の三人とも出店で買った食べ物や景品を持っている。深矢は紙袋二つ分の景品を持っているが。
飛鳥はゴミを捨て、ホッと一息吐いた瞬間に何かを感じ取る。それは深矢らも感じたようで三人は集まる。
まさにその瞬間──
「ファントム・オブ・ダークネス!」
声が夏祭りの会場中に響き渡った。
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