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「ファントム・オブ・ダークネス!」
声と共に自然現象とは思えない黒い靄のようなものが会場内を包み込み、その声の主が選んだ者以外を隔離する。
叶と紗耶香が気付いた頃には、先ほどまでそれこそ人が波のように所狭しと動き回っていたのにも関わらず、周りには人一人存在しなくなっていた。
何がどうこの場に作用したのかはわからないが、おそらく自分達の誰かあるいは全員が狙いなのは確かだろう。
叶は一対の蒼剣を取り出し、紗耶香は腰に長刀を差して柄に右手を添えた。
「やはり先ほどの設定では貴様らはこの場に残るか」
“闇”が降りてきた。
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