夏と休みと特訓と……

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「夜霧飛鳥か」 「貴方、誰なの?」 両の手から黒い魔鎖を垂らし、飛鳥は訊ねる。 仮面の男はそれを大きく声を上げて笑う。 「俺が誰だと?笑わせる。お前達のよく知る人物に決まっている。お前達だけを相手に、他の奴らに余計な介入をさせないためにファントム・オブ・ダークネスを使ったのだからな」 氷刀を低く構えて、特殊な魔力を使った戦闘用の歩法『瞬動』で間合いを詰める。 飛鳥は叶達を鎖から解き、仮面の男に鎖を飛ばして応戦する。 「その程度で止めれると思っているのかッ!」 鎖を氷刀が斬り裂き、そのまま飛鳥を捉えた。
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