夏と休みと特訓と……

34/81
前へ
/1156ページ
次へ
「なるほど、叶の仕業か」 視線をやる叶の双眸は蒼く輝いている。それは『アカシック・ゼロ』の発動を意味していた。 視界が一瞬歪む。その理由を仮面の男は一瞬で理解し、跳び退く。 自身がいた場所に炎が飛来し、地面を溶解させた。 「神前霞弥か。そちらから潰すことが得策か」 叶が互いの距離を切り貼りし、仮面の男の目の前に現れた。気が付けば紗耶香と深矢も同じく移動していて、前方と左右から同時にそれぞれの武器が迫っていた。 氷刀もいつの間にか切り離され、手の中には存在しない。 霞弥の放った魔法を囮に叶がやったようだ。 『はあぁぁぁぁっ!!』
/1156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23624人が本棚に入れています
本棚に追加