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電撃を纏う槍は飛鳥の眼前で止められていた。
「──な、ん……だと……?」
そう途切れ途切れに呟いて、左手から槍を地面に落とした。ゆらゆらと後退していき、氷刀を地面に突き立てて右膝をついた。
「まぁたそんなことをしてるんだ。よく懲りないね、まったく」
「はン、俺ァあれと戦やァいーんだよなァ?」
「そだね」
鮮やかな桃色の髪とオレンジ色の髪が風で揺れる。
オレンジ髪の少年は高々と両手に持った大剣を振り上げて仮面の男に向かって跳んだ。
「ぐっ──くそっ」
氷刀を地面から抜き、それを迎え撃った。
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