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一学期最後の終礼が済んだ瞬間に叶は教室を飛び出していった。ここ最近……いや、涼恭が消息を絶ってからはずっとこうなのだ。
皆が成績上がった下がったなどと騒いでいる中、飛鳥、深矢、霞弥、轟は教室端のほうで集まっていた。
「またかよ、叶のヤツ」
「俺が居ぬ間にそんなことがあったのだな。……いるべきだったぞ!というより、なぜ俺を呼ばなかった!?」
「覚えてねぇよ、んなこと!つか、ガクガク揺らすな!」
「いやはや、ホント深矢くんも轟くんも馬鹿ですね。いや…………アホっすね」
このやり取りもそろそろ二ケタに達する。
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