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場に不似合いなほどに笑みを浮かべてアリスは飛鳥に治癒術をかける。
人を超えた治癒術だった。涼恭が使っていたものにも似ている。
「さて、そろそろバルちゃんだけじゃキツくなるかな?あれでも同類だからね」
桃色の髪を掻き分けてそれが生えた。……いや、現れた。
「──それは……!?」
「私も曲がりなりにも天使だからね」
大きな純白の翼がそこに存在していた。叶の作り出す蒼い風の翼とはまた違う神聖な何かを思わせる翼が羽を舞わせていた。
「アロンダイド」
半ば辺りから二股に別れた長剣がアリスの右手に現れた。
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