夏と休みと特訓と……

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アリスは目にも止まらぬ速さで仮面の男に向かって跳躍し、掲げた剣を振り下ろす。 仮面の男は無理矢理氷刀で受け止めるが氷刀は粉砕され、仮面の男は遥か後方へと吹き飛ばされた。吹き飛ばされた先で出店に直撃し、再び粉塵が舞い上がる。 「ありゃりゃ、やり過ぎちゃったよ」 「ったく、俺様の獲物を奪いやがって」 「ごみんごみん」 声でのみ謝罪をし、視線は粉塵舞う場所に固定している。 叶らも痺れが抜けた様子で駆けてくるが、アリスとバルドを見るや否や表情を怒りに近いものへと変貌させた。 アリスは左手を粉塵に向けた。
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