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「くくく……」
粉塵の向こう側から笑い声が一つ。それは徐々に大きくなっていく。
「くくくっ、くっはははははっ」
今、アリスの手にオルゴールはない。右手にアロンダイド、左手に掴んだ魔法。魔法を掴むためにしまったのである。
だが、これでアリスに確かな確証が得られた。それだけですでに大きな収穫である。
飛鳥にソレも見せた。
(一石何鳥だろ……。考えるだけで楽しくなってくるね、キャハ)
「ふははっ、くく、くっはっはっはっはっ」
粉塵の中からボロボロになった服装の仮面の男が現れた。
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