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「何故とか面倒なこと言うんじゃねぇぞ?俺らが他人のために兄貴に頼まれてる門番の役割を放棄してくると思ってんのか?」
メギドの言う「兄貴」とは、メギドが涼恭を呼ぶ時の呼び名である。理由はないに等しい。
「これも兄貴からの任されたことだからだ。大人しく退いてくんねぇか?」
もう一度双方へと問い掛ける。だが、今回はただの問い掛けではない。
脅しにも似たものを混ぜ込んだ宣告。
メギドはコキッと腕を鳴らした。
「まあ、それを聞かねぇんだったら、こっちもやっていいって言われてっからよ」
犬歯を剥き出しにし、瞳をギラつかせた。
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